PEOPLE

理系出身社員の声

二ツ橋 和樹 Futatsuhashi Kazuki

第二営業局 / 2022年入社

大学院卒 建築学専攻

大学で打ち込んできたこと そして叶わなかったこと
それがjekiなら実現できる

専攻した建築学を通して、デザインに興味を持ったという二ツ橋。
「クリエイティブという大きなカテゴリの中に、建築と広告も存在している。
次は広告の世界で挑戦したいと思った」とこの業界に飛びこみました。
「データ分析や資料のまとめ方、デザイン系のアプリの操作など、広告業界で活かせる理系の強みはある。
大切なのはその経験をどう活かすか、イメージすること」
という二ツ橋。広告業界の営業というステージで、身につけたその強みを武器に活躍しています。

コミュニケーションの質は
仕事の質に直結する

営業局に配属され、まだ入社3年目ですが、ゲーム会社・化粧品会社・製薬会社・和装会社・公的団体・官公庁と様々な会社の案件を担当しています。営業では、クライアントがやりたい広告がどんなものか、そしてそれによってなにを成し遂げたいのか、どんな成果を得たいのかをとことんヒアリングすることが大切です。打合せの最中はもちろん、ちょっとした雑談の中でも「なにか使える情報は無いだろうか」と考えています。そうしたヒアリングの中で業界や製品についての知識や業界のルールなども知り、それを理解することでさらにヒアリングの精度を高め、深掘りしていきます。クライアントとの打合せ序盤は「あんなことがしたい」「こうなるといいですね」といった抽象的な会話が多くなりがちです。ただこれまでの打合せや雑談で得た知識やルールなどから、クライアントのニーズに近づいた会話がしやすくなり、現在だけでなく将来のクライアントのためになにが必要か中長期的な提案を考えやすくなります。
社内でのコミュニケーションも同様です。営業は、ヒアリングの内容に合わせて社内スタッフや社外の協力会社のスタッフさんとチームを組みます。自分がヒアリングした内容をチームに伝え、アウトプットを形にしていくわけですが、伝える情報が不十分であれば、不満足な形になることも多いです。クライアントとのコミュニケーションの密が高まり、理解が深まっていくと、チームにより具体的な情報提供ができるようになり、比例して提案やアウトプットの精度も高まります。
「営業は会話が重要。業務に関係することから関係しないことまで、いろんな会話が生きてくる」というのを日々実感します。
そこに大学での活動が活きているな、と改めて感じています。大学では建築学を専攻し、建築のデザインやまちづくりによる地域活性化を学んでいました。大学院のプロジェクトでは、千葉県鋸南町の地域活性化プロジェクトに参加し、地域の方一人ひとりに意見や要望をヒアリングしてまわりました。「この町がどうなるといいですか」「そのためにはなにが必要だと思いますか」「どんなことに困っていますか」といったヒアリングを通して、相手の気持ちを聞き出すという経験が、そのままいまの仕事に活きていると感じます。
それ以外にも大学で学んだことは、たくさんいまの自分を助けてくれているな、と実感しています。

身につけた知識と経験すべてが、いまの仕事に活きている

営業活動では、引き継いだ案件も多くありますが、自分で開拓する案件も当然あります。営業活動は、社員一人ひとりの主体性を大切にしてくれているので、自分でリサーチして「ここにはチャンスがある」と感じたなら業界業種問わず「頑張って行ってこい!」と言ってもらえます。どんな業界のビジネスにも、広告は力になることができます。それがこの業界で営業をする面白さですね。
「この企業がこんな広告を打てば、ビジネスは大きく成長するのでは」というイメージを描いて、新規営業先を選定するようにしています。1年目の時、製薬業界の展示会に参加し、その中で「ここは面白そう」「ビジネスになりそう」と思ったブースに飛びこみ、宣伝担当の方を紹介してもらいました。その後、「提案させてください!」と提案書を作成して訪問。ただしクライアントは「今すぐは必要ないかな」と、最初は箸にも棒にも……という感じで却下。業界やその企業の知識が乏しく荒い提案になっていたため、それも当然ではあります。しかし、そこからも何度も訪問してヒアリングを繰り返して会社や担当者の雰囲気をつかんでいきました。そして、初回訪問から半年以上経った5回目の提案で先方がやりたいことを実現できる提案ができ、初めて自主的な動きから受注することができました。少額ながらも自分の力で売り上げを立てることができた瞬間、喜びが沸き上がり、胸が高鳴ったのを覚えています。
同様に、まちづくりというフィールドにおいても、最初は自分が「これがいいだろう」と提案したことが的外れだったり、住んでいる人にとって必要の無い提案だったりします。そこから会話を繰り返し、また足を使って住民の皆さんの温度感を感じたり、情報を集めて分析していくことで、提案の精度を上げていきます。そうしてその町のことを本気で考え作成した案に、住民の方が喜んでくれるのが嬉しかったですね。
学生時代には、いろんな種類の公募コンペへ参加しました。提案を考えるにあたり、データ・情報の分析をしますし、図やイラストなどの作成ではデザインツールなども使います。そういった経験と培った技術は、営業で情報を精査する際や提案資料作成時に役立っています。デザインや簡単なラフなどもツールを使って作成できるので、チームやクライアントに情報を共有する際には役に立っていますね。そう思うと、自分が建築学専攻として大学で学んだことや身につけた経験・技術は、いまの仕事にすべて活かせていると感じます。

二ツ橋 和樹 二ツ橋 和樹

jekiと自分の人生をかけ合わせ、
大きな夢を実現したい

ただ、大学時代にやっていたことに限界を感じたのが、jekiへの入社動機になっているんです。
大学時代は、建築を学び、そこからまちづくりに発展し、建築の分野から地域活性を目指してきました。いまある町を建築の力で再生する。そこを起点に人を呼び込んで町を活性化させる。そんなことを目指して打ち込んでいたのです。
でもその中で、建築の力では限界があること、また人を呼び込むには、建築だけでなく他の力も利用して巻き込んでいくことが重要と痛感しました。そこで興味を持ったのがエンターテインメントでした。例えば、古くていまは使われていない建物でも、そこがアニメやドラマの聖地になれば、人を呼び込み地域が活性化する起爆剤になる。そんな例をたくさん見てきました。そういう「ムーブメントを起こす」というやり方は、建築ではなかなか難しい。このジレンマはよく覚えています。
そんな気持ちと共に「建築やまちづくりとエンタメの組み合わせ、そのつながりを生み出す広告があれば、きっともっとうまくいく」という仮説を持ったこと。それが広告業界を志望する動機につながりました。

jekiを選んだのは、当時エンターテインメント分野に注力していたことがひとつの理由。そして別の理由は、やはり人生の数年を掛けて学んで打ち込んできた「まちづくり」を、仕事としても手がけたいという気持ちがあったことです。まちは、様々なものの集合体。あらゆる業界がビジネスを、そして多種多様な人が生活を営む場所です。そして日本は鉄道の駅を中心にまちが発展する傾向の強い国です。jekiは駅・商業施設といったリソースを持っている広告会社。jekiの持つエンタメ業界とのつながりと交通・商業施設とのリソースに、自分が学んできた建築学をかけ合わせ、学生時代にはやれなかったようなかたちで地域活性化を成し遂げたいと考え、jekiに入社を決めました。
大学時代からいまの営業の仕事まで、自分が身につけたたくさんの知識と経験を活かして、jekiと自分にしかできない仕事を実現する。そう考えると、心が躍るのです。

(2024年4月現在)