PEOPLE

理系出身社員の声

和田 桃乃 Wada Momono

JR第二営業局 / 2019年入社

大学院卒 社会工学専攻

大都市から地方へ
そして、夢は世界へ
まちづくりの第一人者へ

これまでの学びや経験を活かして、サスティナブルなまちづくりに携わっている理系出身の社員も多くいます。
その一人である和田に、jekiでの仕事や感じている面白さを語ってもらいました。
自身の知見を活かしてプロジェクトの成功に貢献する中で、新たな知的好奇心や将来の目標も生まれているようです。

「50年に一度」。そんなレアな
仕事も手がけられるのがjeki

歴史的瞬間に立ち合える。
街や駅の新たな魅力に光を当てる。

そんな大きな仕事ができるのがjekiの魅力だと感じています。

私にとって最初の大きな仕事は、入社してすぐやってきました。山手線の駅としては約50年ぶりの新駅『高輪ゲートウェイ駅』。その開業案件に携わることができました。実際の業務としては、開業前から工事中の駅構内で駅ができあがる様子を撮影したり、竣工のセレモニーを撮影したりしていました。これはjekiがJRから受注した「新駅開業までの歩みを記録映像に残す」というプロジェクトです。その他にもまだ誰も使っていない「未使用の駅」を撮影するチャンスに恵まれたり、設計者である隈研吾氏が映像のナレーションを収録する現場に同席したりと、人やものがダイナミックに動き、街が新しく生まれ変わる様子を最前線で目の当たりにできたのです。

「まちづくりの仕事が、ちゃんとできている!」
と、緊張と疲労に耐えながら、嬉しさと感動をしっかりと噛みしめた開業の日のことは、決して忘れません。


私がjekiに入社を決めたのは「まちづくりの仕事がしたい!」からなんです。まちづくりは、学生時代に私が研究していたテーマです。就活では「ゼネコンやデベロッパーなど、まちづくりのメインストリームではない業界からまちづくりに取り組みたい」「東京だけでなく、地方や海外でも働ける環境がある企業がいい」とルールを決めていました。そのルールに則って、独立行政法人、メディアや広告業界を受けました。
その中でjekiは、鉄道というハードの上で仕事ができる唯一無二の企業でした。そのことが日本でまちづくりの仕事に取り組む上で、とても魅力で、有利な点だと私には感じられたのです。
日本には鉄道の駅を起点として広がっている街が多くあります。都市圏に企業や商業施設などが集中しているため、通勤や生活の便を考えると街の発展は自然とそういう傾向になるのです。ただ、働き方や生活が多様化し、コロナ禍もあって、街の発展の仕方は変化しています。今後まちづくりでは、建物・施設を建てるというハード面だけでなく、コミュニティを醸成したり、その街に行きたいと思う移動者を生みだすソフト面も重要となるのです。JRという圧倒的な利用者数を誇る鉄道のデータ・数値をもとに、広告やSNSなどの手法を考えられるjekiは、ソフト面でも唯一無二の広告代理店なのです。オフィスも東京だけでなく、日本全国にあります。私が考えるルールにぴったり合致していました。

選考では「まちづくりの仕事がしたい」とハッキリ希望を伝え、自分のこれまでの学びや経験がいかにjekiの手がける「まちづくりのプロジェクト」と親和性が高いか、私がどれだけ貢献できるかをアピールしました。その甲斐あってか、新たに創設された「エリアマネジメント部」に営業として配属され、高輪ゲートウェイの開業プロジェクトのほか、新宿グランドターミナルのプロジェクト始動動画プロジェクト、大門浜松町・竹芝・芝浦の周遊イベント企画、東京、品川、横浜といった大きな駅の新たな価値創造プロジェクトを手がけることができています。

学んだこと、経験したことを活かして、jekiで活躍中

どうして私が「まちづくりの仕事」を志すようになったのか。それは大学の授業で教授が話した言葉がきっかけでした。

「どんなことでも何かをとことん突きつめることができれば、それは自ずと国際的になる。何をどのように突きつめ、国際的になっていくか。それが重要だ」

その言葉を聞き「私は何を突きつめようか」と考えたんです。その時に頭に浮かんだのが、ドイツはベルリンの街並み。そしてこれまで見た世界の古い街の風景でした。「私が好きなのは、時代に受け入れられ、歴史を歩みながら伝統を守り、進化しているそんな街だ」と気づいたのです。
そこから大学での学びのテーマが「まちづくり」に定まりました。

どうしてベルリンの街並みが浮かんだかというと、高校時代にホームステイでドイツを訪れたことがあったからです。私はもともと文系寄りのコースを学んできていて、大学院で理系に転向したんです。高校時代は、交換留学制度を使ってオーストラリアへ留学。その後、もう一度機会を得て「どうせ2回目を行くなら、非英語圏で見聞を広めよう」と思いドイツを選んだのでした。大学が文理を横断した、境界のない学びができるところだったこともあり、どちらの学びもまんべんなく経験。その後大学4年次でベルリンに1年間留学に行き、「まちづくり」で院に進学したのですが、そこが理系の院だったため、理転したというわけです。
院生時代は、現地でフィールドワークをしながら論文を仕上げました。研究内容は、かつて劣悪な環境だったベルリンの中庭空間が、どのように魅力的な空間へ変貌を遂げたかを歴史的背景と建築的特徴から明らかにする、というものです。スクラップアンドビルドではなく、伝統を守りつつ今あるものをいかに進化させて生活や時代にマッチさせるか、というところが興味深かったですね。この研究内容は、実はいま手がけている東京駅や高輪ゲートウェイ駅といった大きな駅の再開発にも活かせています。

「新しい建物を建てるとか橋を架けて新たな流れを作るとか、そういうこれまでのやり方じゃなく、いまあるアセットを活かすやり方でまちづくりをしたい」
というのが私の思い。それができるのがjekiだと思うんです。例えば、100年以上の歴史を誇る東京駅。誰もが知っている東京駅ですが、充実したサービスや駅周辺エリアの特長を知ることなく、通過するだけになっている方も多いのではと思います。そこにあるたくさんの魅力に、いままでと違った光を当てることで、街の別の顔がアピールできる。すると、それを新たな目的にして訪れる人が生まれるはず。そうして新たな人が流入することで、これまでと違った街へと変化するのです。
これまで学んだことを活かして、リブランディングとなるようなまちづくりの仕事がしたいと思っています。

和田 桃乃 和田 桃乃

やりたいことは、自分次第で全て叶う。未来は楽しいことばかり。

私の担当は営業です。プロジェクトは、私がクライアントの要望や困りごとをヒアリングすることから始まります。それをチームに伝え、解決できる方法を考え、提案します。営業ががっつりと提案まで考えることはないのですが、やっぱりこれまでの研究や経験を活かしてその仕事もしてみたいですね。うずうずして、つい資料を作ったりしてしまいます……。よく「そこまで営業が手がけなくてもいいんだよ」と注意されますが、大学院でやっていたこともあり、資料を用意したり、レポートを作成したり、地図や図を描いたり、ついつい(笑)。ジョブローテーションでスタッフ職も経験したいなという思いがどんどん高まっています。

もうひとつ興味があるのは、地方の仕事。いま手がけている大きな駅を中心としたまちづくりとは真逆の、地方の駅周辺のまちづくりです。先ほどの東京駅の例のように、地方の駅とまちの魅力を探り、新しいスポットライトを当てる、そんな仕事も手がけたいですね。そしていつかは大きく世界を舞台に仕事がしたい!まずは世界からの観光客を受け止めている東京や品川といったターミナル駅を手がけたノウハウを世界にも広めたい。そんな風に仕事が広がる想像をするだけでうずうずして、わくわくしてしまいます。「jekiでまちづくりと言えば和田」と呼ばれる日を目指して、がんばりたいと思っています。

jekiは年次にかかわらず、望めばチャンスをくれて、どんなことも自分次第で「正解にできる会社」です。だから今の仕事が楽しいし、将来のことを考えるのも楽しい。それがjekiのいいところですね。

(2023年4月現在)